mystyle0203blogの日記

労働審判体験談

労働基準監督署へ

急な退職勧奨を受け、直談判も受け入れられず、出勤停止状態。

この状況を知人2人に話していました。一人は東大法学部在学中に司法試験には受かったものの、弁護士としてのキャリアはない男性。(不動産や美術品の売買などいろいろしてる様子)

もうひとりは私がアルバイトで接客業をしていた時に出会ったスカウトマンでした。

 

東大法学部出身のKさんも、スカウトマンSさんも、親身になって話をきいてくれました。

Sさんはすぐに弁護士に依頼しろと何度も助言してくれました。

司法試験に合格しているKさんは、

弁護士に依頼すると費用が高くなるし、労力と時間もかかる。もし民事裁判になった場合、性的なことにも触れられて嫌な思いをするだろう。退職金として提示されている40万は少なすぎるから、内容証明郵便で退職の条件を提示し、交渉ののちに退職するのが良い。

とのことでした。

 

私としてはこの問題に第三者の目を絶対に入れたかったので、まずは労働基準監督署に相談し、それから内容証明を出そうと考えました。

 

 

 

Skypeでの直談判

勤務先の女性院長と理事長がSkypeで話をするということになりました。

事前に院長から連絡を貰っていた私は、そのSkypeで理事長に直談判しようと思っていました。

予定の時間になり、女性院長がSkypeを繋げている小部屋に入りました。

信頼し、仲良くしていた院長が泣いていました。

私を退職させることについて、女性院長の意見や、医院の都合などは一切考慮されず、話が通じないもどかしさ故の涙だと知りました。

私も退職勧奨されたときから(正確には予感していたときから)数日は気が張って辛い時間を過ごしていました。

Skypeに私も顔を出し、理事長と話しをしようと試み、

どうして私をやめさせるのか?2週間前には職場でも普通に接していたのに、どうして急に退職させようとするのか?こんなことをされると、私も訴えたり、他の手を打たなくちゃいけなくなる。撤回してほしい。と泣きながら訴えました。

 

理事長の答えは

この2週間で状況が変わった。

赤字だらけのこの法人で、今までのように法人を運営していくにはこうするしかない。

訴えるというのなら、出勤停止命令に背いてそこに居るのは不利になるんじゃねえの?

俺が悪い。こんなやつ訴えてボコボコにしてくれ。

このようなことを言われ、一方的にSkypeは切断されました。

 

このあとしばらく、女性院長と二人でクリニックにのこり、話をしました。

Skypeで訴えてみても、全く退職勧奨は撤回されそうにもなく、退職しなければいけないのだろうな、、と思いはじめたように記憶しています。

 

 

 

退職勧奨とは

退職勧奨とは、雇用側が労働者に、退職を進めること。

退職をされても、辞職するかどうかの判断は労働者がするものである。

 

Mさんからの電話を受け、退職勧奨について調べました。退職を希望しない場合、大切なことは、絶対に安易に退職届にサインをしないこと。だと書いてありました。(弁護士さんなど、プロの見解ではありません。)

サインはもちろん、何の意思表示も行わず、退職勧奨の会話をただ録音していました。

すると、理事長は、退職しないのであれば、出勤しないように命令してきました(他待機期間中給与はでる)。

 

Mさんと別れたあと、出勤停止について正式に文書を出すようにもとめたところ、翌日にEメールでPDFファイルが送られてきました。

 

「この度、〇〇院の都合と、貴殿の要望により、1週間の自宅待機を命ずる。」

簡単に書くとこのような内容です。

まるで私が自宅待機を望んだような書き方です。

理事長が私と関係を持ったことで、仕事がやりにくいと考え、辞めないのなら出勤はさせないよ、ということなんですがね。

完全に理事長だけの都合なのによるものなのですがね。

 

私が勤めるクリニックの女性院長は、私の味方をしてくれていました。

辞めないでほしいし、不当だと。(それまでも散々、理事長のワンマンでありながらも一貫性のない経営方針には不満はあった様子でした。)

何よりも、私が欠員することで、クリニックの予約など、混乱が生じるのは避けられなかったので、院長になんの告知もなく、突然に私を辞めさせようとしていることについて、Skypeで話をする時間を設けることにした様子でした。

 

女性院長と理事長が、私の退職勧奨についてSkypeで話す、という時間が持たれました。

理事長は私と関係は持ったものの、その後秘書兼愛人

からの指示で私と直接接触しないようにしている様子でしたので、個人的に連絡はつかないはず、不当性を訴えるのであれば、この、女性院長と理事長のSkypeしかないと思いました。

退職勧奨をされたとき、私はどうしたか。

新卒で採用された医療法人で、理事長と関係を持ったことで退職勧奨を受けた私。

 

理事長とはお酒が入った状態で2度関係を持ち、その他は普通?に友人のようなLINEを交換していただけ。

それから退職勧奨を受けるまでの期間・・・約20日。

簡単にまとめると、

①初対面で飲み会→二人で飲みに誘われる。(強引に)

②再び飲んで私泥酔で記憶飛ぶ→気づくとホテル

③なんだかんだで飲んでまた2人でホテルへ

④特に何事もなく、顔を合わせるでもないところで急に退職勧奨

客観的にみると頭沸いてるような話なんですがね。

これが現実だから自分でもびっくりです。

 

なぜ私が退職しなければならないのか。私が理事長に思いを寄せてストーカー行為でもしたのならいざ知らず、理事長から誘っておきながら、関係を数回持ったあとに退職勧奨をしてくるとは。

こんな不当な退職勧奨には絶対に応じないと怒り心頭でありました。

 

退職勧奨された場面、Mさんとの会話はすべて録音済み。

勤務先の女性院長にも事情は説明した。

その次に私がしたこと、、

Mさんと別れた数時間後にメールをし、「今日出された出勤停止命令を、正式に書面にしてください。」と伝えました。

 

この時はまだ、自分がこの退職勧奨にどのように対処するか、方針は決まっていませんでしたが、とりあえず、証拠になりそうなものは集めるだけ集めたほうが良い、と思ったのです。

 

総務の女性との対面~退職勧奨~

総務の女性(Mさん)から電話を貰い、約束の場所へ向かいました。場所は百貨店の中にある喫茶店

着席しているテーブルを知らせるメールも直前に届いていたため、すぐにMさんを認識することはできました。

店を入ってすぐ、テーブルに向かう前に、Iphoneの録音アプリを立ち上げて録音を開始しました。

 

Mさんはとても優しそうな方でした。

あいさつの後、アイスレモンティーを注文し、雑談から本題へ。

理事長の代理として来たMさんの要件は

「理事長は、酔った勢いでホテルに行ってしまったことで、私情が入ってしまい、業務に差し支えるので辞めてもらうしかない、と考えている。」とのこと。

やっぱり退職勧奨か、、、とショックでした。

酔った上でのことであり、私としては大きな問題ではないと捉えていましたし、職場にはほとんど理事長は現れず、通常業務に差し支えるとは考えられないし、就職してからの4か月で仕事も覚え、クリニックのスタッフとも仲良く働いていたからです。

 

以降 要約すると

・今ここで退職届にサインするのであれば1か月分の給料に4万円を加えた40万円を支払う。

・40万でダメならいくらなら退職するか。100万くらいであれば理事長は出すと思う。

・退職しないのであれば、明日から出勤は禁止。給与は支払う。

・ほかの人の退職勧奨は理事長が面談で行うが、なぜか今回はそれを拒否している。

 

Mさんは、退職届も持ってきており、サインできるか聞いてきたのですが、

「今日ここには、何を言われてもイエスもノーも言わないつもりで来たので、すべてひっくるめて持ち帰ります。理事長にはそうお伝えください。」

と言いました。

するとMさんいったん退席し、理事長に電話をしにいきました。

20分ほど経って戻ってこられ、

「理事長に確認しましたが、退職の意思が固まるまではやはり出勤禁止ということでした。」

とのこと。

ここまでで、私としては、退職を求められており、金は払うから辞めてもらいたいとまで考えられていること。(10日前には普通に理事長とlineもしています。急展開すぎ。)

さらに、辞めないのなら自宅待機というのは、職場から切り離し、精神的に追い詰め、自分から辞めるように仕向ける悪意に感じられました。

 

Mさん「自宅待機となるが、今後どうされますか?」

私「自宅待機命令であれば、従うしかないと思う。どうするかは考えます。」

Mさん「どのくらいでお考えまとまりそうですか。」

私「1週間もあれば、、」

このような会話も交わしました。

 

ちなみに退職勧奨されているとはいえ、Mさんとは1時間半ほど、法人内のいろいろな話をしたり、楽しい時間を過ごしました。Mさんはかつて長らく理事長の秘書をされていそうでした。

この1時間半くらいの会話、すべて録音していました。

コロナ対策で、私とMさんの間に透明なパーティションがあったため、Mさんの音声は聞き取りにくかったですが、きちんと録音はされていました。

iPhoneはハンカチと重ねてテーブルに置いていました。

しかし着信などあると録音が中断されますので、やはりICレコーダーのほうがより良い点もあるかと思います。

 

 


 

雇用側からの動き

理事長と個人的な関係を持ったあと、同時に新卒として働き始めて4か月たった頃、勤務中に総務の女性から電話がありました。

「この電話で詳しく内容は言えないが、理事長との関係について話がしたい。2日後に勤務を病欠して面談の時間を取ってほしい。職場には秘密で。理事長本人は来ないので私と話しをしてほしい。」とのことでした。

理事長との関係・・・

思い当たることは当然あるものの、用件があるのなら本人が直接言ってくればいいものを、代理人を立てるあたり、何かあるのだろうとの予感がありました。

 

 ・ここで予想していた今後のパターンはふた通り。

①一つ目は、同法人内で誤った関係を持ってしまったので、これからは個人的な接触はせず、口外無用のお互いの秘密にしよう、との伝言。(こっちだといいな、と期待していましたが。)

 

②二つ目は、退職勧奨

というのも、この理事長には秘書という名の愛人がおり、その女性と理事長の考えで、この頃、法人内では頻繁に退職勧奨がされていたことを知っていたので、

おそらく、理事長との火遊びが秘書に伝わり、(普通は信じられないことだけど、おそらく理事長本人が伝えた。)退職しろ、と言いかねないと予想していました。

 

退職勧奨であれば、相手の出方によっては戦う必要が出てくるのかもしれない、と思い、録音の準備をして総務の女性との待ち合わせ場所である喫茶店に向かいました。

 

本来であれば、音質的にはボイスレコーダーがよかったのだと思いますが、その時はiPhoneのアプリで録音していました。

 

この事件での最初のファインプレーは、相手方の第一手である、この面談での録音があったこと。

 

これがなかったらどのように言い逃れされていたかわかりません。

労働環境で不安材料がある方は、録音できるデバイスを携帯することを強くお勧めします。

 

 


 

職場でのトラブル概要

なぜ私が労働審判を起こすことになったのか、その経緯を簡単に記載したいと思います。

特殊な業界なので詳細に書くとすぐに特定できてしまうため、曖昧に記載する部分も多いですが、本筋からは外れないように書きます。

 

2022年の4月、私は、とある医療法人に新卒で採用されました。その医療法人は全国で複数クリニックを運営しています。私が住んでいる県にも、2つのクリニックがあります。私が就職したのはそのうちのひとつの院。近いエリアにもうひとつ院があります。全国のクリニックのトップには50歳くらいの男性の理事長がいます。

 

入社あとは毎日楽しく勤務していました。女性ばかりの職場でみんな仲が良く、絆が強いという印象でした。特殊な慣れない仕事内容ですが、私なりにしっかり勤務に励んでおりました。とくに女性院長とは仲良くさせていただき、個人的にも大好きな方でした。

普段は院のスタッフに運営は任されていますが、全国の分院を理事長が時々チェックしに来る、そんな状況でした。

今回の労働審判はこの理事長との個人的な関係に端を発しています。

 

この理事長と初対面したのは入社から2か月後でした。スタッフとの交流を積極的にしたいタイプらしく、各地でよく飲み会を開いている様子でした。もれなく私も飲みに誘われ、初めての飲み会で2人きりになってしまい(複数で飲んでいた帰りに誘われたため。なにも起こらなかったですが、これが最初の失敗。)

よくある、中年男性の酔った場面でのスキンシップをかわさなければならない状況になってしまいました。

 

男性が酔った上でスキンシップを求めてくることは、よくあることだと思っていますが、それをかわす、あるいはそもそも2人で飲まない、っていう対策が必要なんだと思います。そもそも常識ある社会人であれば2人きりで深夜まで飲む、というリスクを冒さないものだということも今回学びました。

 

端的に説明すると、こうやって数回(具体的には3回)、理事長と個人的に飲みに行って、結局は関係をもってしまったことが私の失敗でした。(初めて関係をもったとき、私は極度の泥酔状態で記憶がありませんでしたが。)

私の当時の感覚では、酔っぱらった上で男女が一線を越えてしまうことはままあることで、こんなこともあるよね、と深く考えてはいませんでした。(この感覚はこの事件で多少矯正されました。)

個人的な愛情などはお互いに全くなかったし、関係を持ったのはたった2回ですが、それなりにいろんな話をしました。全国の院の運営状況、スタッフについて、これからの展望など、入社数か月の新人にしては、医療法人の深くまで知りすぎた感はありました。

 

ここまでが入社してたった4か月のことです。そして5か月目に入った途端、労働問題へと発展していきます。